前回の続き
北渓字義 二十四章 義利 の続き
二十四-4
何かが欲しくて善をなし、何かが怖くて悪をしない→利
収穫をあげるために耕し、田地を良くする為に開墾する→利
『易経』の25番目の卦「无妄」の六二の爻辞「耕穫せず、菑畬(しよ)せず」
前もって何かをすることが無く、後々に何かを期待しないことが義であると説いている。
『孟子』の「死を哭して哀しむは生者の為に非ざるなり。経徳回(よこしま)ならざるは、以って禄を干むるに非ざるなり。言語必ず信なるは、以って行いを正すに非ざるなり」
→みな、当然にそのようでならなければならないのでそうある。これが義。
残った遺族に聞かせるために悲しんだり、俸禄を求める為に徳を守ったり、行いを正しくして人に認められるために、嘘をつかないというのは利。
※続く