前回の続き
北渓字義 二十四章 義利 の続き
二十四-3
人が生きていくための生活手段としての財貨について
金儲けをしてよい場合に金儲けをし、利益を手に入れて良い場合に利益を手に入れる
→義
人を騙すような不正な手段を用いて、金儲けをしたり、利益を手に入れる
→利
既に金が足りているのに、あくせくと更に殖やそうとしている→利
利益を追求しないように見えても、物惜しみの心が強く、計算高く、金を出さなければならない時にびた一文たりとも出さない→利の甚だしいもの
名声・地位・爵位・俸禄
正しい方法で手に入れて、当然得るべくして得ている→義
正しい方法で手に入れず、私意や打算から出たものは、得るべくして得ていない→利
金で爵位や科挙の合格を買う、不正な方法で推薦状を手に入れる、賄賂で役職を手に入れる→利
大碌を、礼儀を弁えず、自分や家族、知り合いの困窮者の為に受け取る→利
義として当然受け取るべき俸禄を、自分には多すぎると辞退する→利
続く