前回の続き
北渓字義 二十二章 礼楽(全5節)
二十二-1
礼楽→大本があり、文がある。
礼は中。
楽は和。
中和は礼楽の大本。
大本と文→どちらか一方でも欠いてはいけない。
礼の文→玉帛や俎豆の類。
楽の文→声音や節奏の類。
中和があり、それを玉帛や俎豆、声音や節奏で文(かざ)らなければ、礼楽にはならない。
中和の意思を守るだけなら礼楽とは言えない。
二十二-2
心について
礼→恭敬を願う心。
楽→和合を願う心。
内面に恭敬と和合を願う心がある。
心を示す方法
賓客をもてなしたり、祭祀を行う時に玉帛を捧げたり、俎豆にお供え物を盛ったり、音楽を演奏して心を示す必要がある。
内と外が相伴ってはじめて礼楽となる。
①宝物の捧げものや楽器があっても心が無い。
②心があっても宝物の捧げものや楽器がない。
①と②は礼楽にはならない。
二十二-3
礼は序。
楽は和。
序に続いて和がある。
序である礼を失うと不和となる。
続く