哲学ナックルダスター

主に東洋古典を自分の言葉で噛み砕いてくブログ。たまに俳句を詠んだり、他の記事も書きます

北渓字義ノート 39 十四 恭敬(1~7)

前回の続き

kamata-ei.hatenablog.com

北渓字義 十四章 恭敬(全7節)

十四-1

恭→容貌について説いている。容貌を主としている。

敬→心について説いている。事為を主としている。

十四-2

恭には厳めしいという意味があるが、敬の方が切実。

十四-3

健康な身体、容貌が良いのは恭という意味。

恭は敬が外に現れたもの。

敬は恭が内にある場合。

敬と恭は全くの別物ではなく、形と影の様なもの。

どちらかが無いということは無い。

十四-4

礼記』の「坐することは尸の如し。立つことは斎するが如くす」が敬の容。

論語』の「其の衣冠を正しくし、其の瞻視を尊くし、儼然として人望みてこれを畏る」が恭の容。

十四-5

敬の工夫は緻密。

恭の気性は広大。

敬の意思は卑屈。

恭の体貌は尊厳。

十四-6

朱子は「成徳を以って論ずれば、則ち敬の字は、恭の安らかなるに如かず。学ぶ者の工夫を做すを以って言えば、則ち恭の字は、敬の切なるに如かず」と言っている。

※『朱子語類』より

十四-7

古の人は皆、恭敬に努めた。

書経』に出てくる尭帝の欽明や舜帝の温恭。

詩経』に出てくる湯王の聖敬日に躋(のぼ)る」や文王の緝熙にして敬む」。

これらは全て恭敬。

 

これで 第十四章 恭敬 は終わり。上巻はこれで終わり。

 

次は 下巻 第十五章 道 から。

 

 

続く