哲学ナックルダスター

東洋哲学の視線から色々と見てきます。それ以外の視線でも。

あの世の儒界 ②大道なき戦い 道学死闘編

※この物語はフィクションです。実在するもしくは実在した人物とは一切関係有りません。

 

前回の続き

kamata-ei.hatenablog.com

 

朱熹をぶっ飛ばすために龍場に向かった荻生徂徠伊藤仁斎&伊藤東涯。

そこで彼らが見たものは朱熹王陽明が互いに引き連れた軍勢同士による合戦だった。

 

 

朱子学軍対陽明学

朱熹(以降「しゅ」)「進め皆の衆。皇帝陛下が軍隊を貸して下さった。明代には朱子学は国家教学になったもんね。今日こそ王陽明をぶっ倒す!」

王陽明(以降「お」)「みんな、ひるむな。軍勢は向こうが多くてもこちらは近代兵器と精鋭の集まり。勝利はわれらに有り。だって俺がそう思うから」

しゅ「そんなたわけたことが言えるのは今のうちだよ王陽明。こちらにはすごい武将がいるもんでね」

お「まさか。ん?あの赤い馬に乗って青龍偃月刀を持った髭の男…げえっ 関羽

関羽(以降「か」)「この関雲長、朱熹殿の助太刀に参った。いざ!」

お「なんで関羽がいるんだよ!」

しゅ「劉備たちが三国志の主人公になったのは俺のおかげだから」

か「如何にも。朱熹殿、この関雲長が温めた酒が冷めるまでに王陽明を討ち取ってくれましょう」

お「うわ…バッサバッサ斬ってるよ…ならば行け!大砲だ!」

大塩平八郎「御意!打て!」

か「なんだこの轟音は!おい、赤兎馬よどこへ行くのだ!うわあああ(関羽退場)」

しゅ「この卑怯者!だからお前は竹林に理を見いだせなかったから自分勝手に陽明学なんて勝手に作ったんだろうが。せこい。王陽明せこい」

お「うるせえ!竹の生え方に理なんてあるわけねえだろうが!」

しゅ「その生え方こそ理」

お「それで逃げんじゃねえよ!」

しゅ「それがわからんお前が悪い。関羽はどっか行っちゃったけど、こっちにはまだ多くの軍勢が残ってるぞ。突撃だ!」

お「大塩、もういっちょ大砲だ。あと、高杉晋作奇兵隊も出撃だ。西郷隆盛三島由紀夫だっているんだぜ」

 

荻生徂徠(以降「そ」)「俺たち…」

伊藤仁斎(以降「じ」)「とんでもない場に…」

伊藤東涯(以降「と」)「来てしまった様ですね…」

 

 

ご老公登場

助さん「えーい控え控え」

格さん「この紋所が目に入らぬか!恐れ多くも先の副将軍、水戸光圀公であるぞ。図が高い。控えい!」

水戸光圀(以降「み」)「皆さん、争いはそれくらいにしなさい。学問なら学問で討論しなさい。それを武力に任せてとは何事ですか!」

 

荻生徂徠伊藤仁斎&伊藤東涯&大塩平八郎高杉晋作「ははぁー(土下座)」

お「ちょっと大塩に高杉。なんでお前らまで土下座するんだよ」

大塩平八郎「俺が倒したかったのは暴利をむさぼってる豪商たちだし、そもそも俺は幕府から禄を貰ってる身だし」

高杉晋作「幕府には昌平坂学問所で世話になってた恩もあるし」

み「大塩に高杉両名。今すぐこの場を立ち去りなさい」

大塩&高杉「ははぁー(退場)」

み「おや、そこの三人はなぜここに?」

そ「ご老公様、我ら古学派3名は朱熹をボコり…いえ、討論をしようとここに来たのです(冷や汗)」

み「本当にそうなんですね?」

じ「その通りでございます(冷や汗)」

と「父は嘘は申しておりません(冷や汗)」

み「なら良いでしょう」

 

 

客人登場

お「まだ手駒は有るぞ。王艮、西郷隆盛は?」

王艮「熊本城攻略に行きました」

お「三島由紀夫は?」

王艮「大杉漣の指導を受けながらハラキリの練習をしています」

お「そのピンク映画ネタやめろ」

しゅ「こっちもいつのまにか兵士たちがいなくなっていたよ。なんで?」

陳淳「豊臣秀吉が攻めてきたので皇帝陛下が秀吉を迎え撃つために呼び戻したとか」

しゅ「しかたねえ」

お「こうなったら」

しゅ&お「素手で一対一の勝負だ!」

朱舜水「二人ともそれくらいにしておこうよ」

しゅ&お「朱舜水さん!」

朱舜水「明が滅ぼされた後、日本に亡命して光圀さんの世話になってるよ。明復興の為に色々と戦ったけど駄目だったよ…」

しゅ&お「朱舜水さん…」

朱舜水「今は光圀さんのおかげでのんびりやってるよ。小石川後楽園は良いとこだぞ」

しゅ「けど、今更」

お「拳を引っ込められないし」

朱舜水「それならそこの古学派の三人も加えて誰の考えが一番正しいか孔先生に聞いてみたらどうだい?孔先生の答えなら皆も納得するだろ?

しゅ「わかりました」

お「孔先生にお伺いして」

そ「誰の考えが」

じ「一番正しいか」

と「確かめてきます」

み「これで解決ですな。それでは助さん、格さん、朱舜水先生、参りましょうぞ。ほっほっはははっ」

 

いざ、孔子のもとへ

残された五人は孔子に会いに行くための旅に出た。

 

続く…