哲学ナックルダスター

東洋哲学の視線から色々と見てきます。それ以外の視線でも。

あの世の儒界 ①古学与太郎哀歌

※この物語はフィクションです。実在するもしくは実在した人物とは一切関係有りません。

 

これはあの世に儒教の世界が有ったらこんなことしてるかもというお話です。

 

 

徂徠と仁斎

伊藤仁斎(以降「じ」)「なあ、徂徠。一緒に朱子(朱熹)の奴、ぶっ飛ばしに行こうぜ。

荻生徂徠(以降「そ」)「断る」

じ「なんでだよ!お前も朱子のこと嫌いじゃん。共通の敵じゃねえか」

そ「朱子もお前も嫌い」

じ「なんでだよ!俺の事認めてるとか言ってたじゃん」

そ「ある意味認めるけど、お前も間違ってる。愛とか仁とかうるさい。儒教は天下を治める道」

じ「それじゃ、みんな勉強できねえだろうが。みんなが日常で仁を実践してくのが大事でしょうが。孔先生だって身分問わずみんなに学問を教えた人だぞ。わかんねえのかよ」

そ「言ってる割にはお前に仁とか無いし」

じ「なんでだよ!理由言ってみろ!」

そ「ファンレター送ったのに返事くれなかったじゃん!あれ、すげーショックだったんだぞ!一緒に語り合えると思ったのに無視かよ!」

じ「その事かよ!まだ根に持ってるのかよ!あの時は病気で返事書くどころでは無かったと今までに何度も…。それに言わせてもらうぞ徂徠。お前は礼楽刑政うるさいんだよ。結局上から目線じゃねえか。儒教は愛だよ愛」

そ「いや、もともと儒教は礼教だろうが。礼は古の王の政治だろうが。そこ理解できないのか…」

 

東涯登場

伊藤東涯(以下「と」)「まあまあ、父さんも徂徠さんもそれくらいにしてお茶でもどうですか」

じ「ああ、そうするか」

そ「あ、東涯くんだ。よく来てくれたね。おじさん嬉しいよ。君は本当に頭がいいからね。おじさんの考えを理解してくれるのは東涯くんくらいだからね。ここおじさん家なんだけど東涯くんの淹れてくれたお茶なら飲むよ。あ、仁斎。お前はお茶代出せ」

じ「あんだと!」

と「父さんも怒らないで。あと、徂徠さんも余り父のことを悪く言わないでください。私は父の跡を継いだだけですから」

そ「うう…東涯くんは父親思いで謙虚で立派だなあ。おじさんも東涯くんみたいな息子が欲しかったよ…」

じ「徂徠、それ以上はやめとけ。そこまで来ると怪しいおじさんだぞ」

と「父さんもそれくらいにしておいて。私も含めてここにいる三人は…」

そ&じ&と「道学大嫌い!」

 

古学三人出撃す

そ「わかった。俺と仁斎と東涯くんの三人で朱子のことボコりに行こう。そういえば朱子はどこにいる?」

じ「最近、龍場にいるって話だぞ?」

そ「という事は、またあの二人でやりあってんの?」

じ「らしいよ。二人ともへばったところで二人ともやっつけようぜ」

と「効率的ですね。それでは出発しましょう」

 

龍場にて…

と「こ、これは…」

じ「二人が喧嘩してるというより…」

そ「合戦場になってるよこれ!」

 

続く…

 

参考文献

www.chikumashobo.co.jp

www.iwanami.co.jp

www.heibonsha.co.jp

bookclub.kodansha.co.jp